愛知時計電機 水道メーターで「見守り」提案 朝の使用量から異常検知
2026年02月14日中部経済新聞
ガスメーターや水道メーターなどの製造販売を手掛ける愛知時計電機(本社名古屋市)は、水道メーターを活用した見守りサービスの開発を進めている。
通信端末を使って検針データをクラウドに吸い上げ、朝の時間帯の水道使用量を確認。異常があればメールで通知する。一人暮らしの高齢者らの万が一の事態に備える「見守り」を、機能の一つとして提案していきたい考えだ。
水道スマートメーターは、通信端末と、それに対応する水道メーターを使って、水道使用量のデータをクラウドに集めて管理できる。そのため、検針員の負担を減らしたり、漏水を検知したりすることができるようになる。
検針データを活用した新しい機能の一つとして、愛知時計電機は見守りサービスを開発中。展開するデータ配信サービス「アイチクラウド」と連携し、水道使用量の状況を監視する。
朝の時間帯にほとんどの人が水道を使うことから、午前5時から午前9時の時間帯に水道をどのくらい使ったかを自動で確認。一定量を下回るなど異常を検知した際は、あらかじめ登録したアドレスにメールで通知する仕組みだ。
この機能を搭載した通信端末を、2022年に発売。通信環境の検証やサービスの有効性など、これまで、全国複数の自治体で実証実験を行ってきた。
また、大学の教授らとフレイル(加齢による心身の衰え)の予兆を検知する研究にも取り組んでいる。一人暮らしの高齢者と、離れて暮らすその家族らが安心して生活できるよう、水道メーターのスマート化と検針データの活用を広げることを目指す。
人手不足が深刻化する中で、特に山間部や離島などで検針員が集まらないといった問題も表面化している。水道メーターのスマート化は、電気やガスと比べてまだ普及の進みが遅い。今後、成長が期待できる市場とみて、機能の拡充を模索。各自治体の水道局などへ、提案を強化する。