高齢者を「やさしいみまもり」全国展開へ おきでんCplusCと民間救急が連携 ICT使い安否確認
2026年01月20日沖縄タイムス
おきでんCplusC(シープラスシー、浦添市)と民間救急搬送のフィルタス(名古屋市)は19日、高齢者見守り体制の強化を目的に事業連携・販売連携に関する覚書を締結した。情報通信技術(ICT)を活用した見守りサービスと臨床経験を持つ救命士らとの連携で、見守りの空白をなくし「検知から解決へ」とつなげる。地域全体で高齢者を見守る新しい仕組みを構築し、沖縄から全国へ展開を強化する。
シープラスシーは、カメラやウエアラブル機器などを使わずWi-Fi電波を使って高齢者の睡眠や活動を24時間365日検知、可視化する「やさしいみまもり」を提供する。プライバシーに配慮しているのが特長で、一定時間活動が検知されない場合に家族(自助)、地域関係者(共助)、行政(公助)の順に通知が届く仕組みだ。
現在県内6島の自治体で導入されており、名護市で実証事業を実施している。
フィルタスは全国に約80人の救急救命士が在籍し、民間救急搬送事業や医療分野のコンサルティングを手がける。「やさしいみまもり」でシステムが異常を検知し家族が対応できない場合、現場へ急行し、臨床経験を積んだ救急救命士が安否を確認。必要に応じて消防やかかりつけ医へ適切につなげる。
今回の連携で、行政や民生委員、自治会など地域関係者の負担軽減も期待できる。規模が小さく距離が比較的近い島だけでなく、比較的大規模な市などでも導入を加速する可能性が高まった。また、県内だけでなく県外でも、フィルタスが営業窓口となって事業の展開を目指す。
フィルタスの相川なほ子代表は「救える命を偶然でなく必然的に守る仕組みへと変革できる。高齢化と地域のつながりの弱体化で、誰にも気づかれず命の危機にさらされるケースが増える中、社会の仕組みをアップデートする挑戦でもある」と力を込めた。
シープラスシーの宮城喜一郎社長は「互いの事業を相乗効果で高め、社会課題の解決に一層貢献できると確信している。沖縄のみならず全国へサービスを展開していきたい」と語った。