三菱電機、家電で高齢者見守り 月1080円でサブスク
2022年12月20日日経新聞
三菱電機は20日、家電の使用状況から高齢者の安否を確認するサービス「MeAMOR(ミアモール)」を始めると発表した。2023年2月3日から月額1080円の定額課金(サブスクリプション)型で提供する。
三菱電機のルームエアコン、冷蔵庫、給湯器(エコキュート)の一部機種の利用者が対象。インターネットで接続し、離れて暮らす家族がスマートフォンなどに専用アプリをインストールして使う。
家族はアプリから家電の使用状況や室温などを確認する。冷蔵庫のドアの開閉を1日検知しないときなど、独居高齢者の生活が普段と違うとき、アプリで通知を受ける。
三菱電機が家電事業でサブスクリプションサービスを提供するのは初めて。独居の高齢者を対象とした見守りの需要は大きいが、既存サービスが少ないとみて参入する。23年度に2000件の契約を目指す。子育て世帯向けなどにも対象を広げ、30年度に家電を使った見守りサービスの売上高20億円を目指す。
三菱電機は人の脈波から感情を解析する機能をルームエアコンに搭載するなど、家電で生体データを解析する機能に力を入れており、見守りサービスへの活用を見込む。多くの家庭は複数のメーカーの家電製品を使っているため、他社の家電と連携する機能の搭載も検討する。