独居高齢世帯に弁当を届けながら「見守り」、ワタミがサービス開始へ…体調変化を動画撮影

2022年09月16日読売新聞


 居酒屋チェーンのワタミは16日、独り暮らしの高齢者世帯を訪問する「見守りサービス」を11月から始めると発表した。ワタミは弁当を自宅まで届ける「宅食」サービスも行っている。配達網を生かして高齢者の体調の変化などを動画で撮影し、離れて暮らす家族に共有する事業を展開する。

 利用料金は1回250円とし、宅食の利用者は150円で利用できる。今年度中に1万人の利用を目指すという。ワタミの宅食サービスは利用者の4分の3を高齢者が占めており、これまで配達員が利用者の異変に気づき、救急車を呼んだ事例などもあった。

 渡辺美樹会長兼社長は「毎日、人の目で安否確認をするサービスのニーズは大きい」と話しており、見守りサービスで、高齢者向けの宅配事業の拡大も図る考えだ。