起床・就寝確認できる端末を高齢者世帯に設置 東みよし町、IT活用した見守り開始 町社協や民間企業と連携、10月から実証実験

2022年07月22日徳島新聞


 東みよし町は、町社会福祉協議会や民間企業と連携し、IT技術を活用した高齢者の見守りを始める。スマートフォンから送られた家族の写真や動画を高齢者がテレビで見たり、起床・就寝を確認したりできる端末を高齢者のみの世帯に設置する。

 高齢者の利用が確認できない場合は、町社協が自宅を訪問して安否を確認する。10月から町内で実証実験を始める。端末を提供するベンチャー企業チカク(東京都)によると、自治体、社協との連携は全国3例目で、中四国では初めて。

 見守りには、チカクと警備会社セコムが共同開発したサービス「まごチャンネル with SECOM」を活用。高齢者のみの世帯に専用端末を設置し、離れて暮らす家族は連動するアプリをスマホにインストールする。端末をテレビにつなぐと、家族が送った写真や動画を見ることができる。

 端末に付いているセンサーが部屋の室温や明るさ、物音を検知して、高齢者の起床や就寝を家族に知らせる機能もある。

 企業が提供する従来のサービスに、町社協が関わる仕組みを新たにつくる。視聴履歴や起床・就寝が48時間以上確認できない場合には、セコムが社協に連絡。社協職員が高齢者の自宅に電話をかけて、安否が確認できない場合は訪問する。このほか、町からのお知らせなども端末に配信する。

 町内の高齢者のみの世帯は2396世帯(1月時点)で、全世帯の約4割を占める。新型コロナウイルス感染拡大で県外などに住む家族が帰省する機会や、地域の催しが制限される中、高齢者の孤立をどう防ぐかが課題となっていた。

 事業費は約600万円。実証実験は10月から2024年3月までで、実験に協力できる10世帯を募集している。問い合わせは町社協、電話0883(82)6309。