高齢者の早期保護へ「見守り安心シール」

2022年06月28日東愛知新聞


 新城市は、QRコード付きの「見守り安心シール」を対象の高齢者の衣服などに貼り、保護した人がスマートフォンで読み取って現在地を入力すると保護者につながるシステムを使った高齢者見守り活動を28日から始める。認知症で家に帰れず、住所を言えないお年寄りの早期保護につなげる。東三河の市町村では初の導入。

 高齢者が行方不明になったら、家族は市や警察署に保護を依頼する。関係機関が協力する。新城市内では「おかえり結ネット」と名付けた見守りネットワークを築いており、その活動に、このシステム「どこシル伝言板」を導入する。

 東京都の「東邦ホールディングス」が提供しており、帰れなくなっている高齢者の服などに貼ってあるQRコードをスマホで読み取ると、保護者に発見を知らせるメールが自動送信される。その後、発見者と保護者が伝言板でやり取りし、迎えの方法などを決める。

 シールに市のマスコット「のんすけ」をデザインし、登録した保護者に40枚を配る。夜間に光るシールが10枚。

 市高齢者支援課によると、対象となる人は8人。2021年度には高齢者の行方不明事案は1件あった。システムを導入しているのは県内では11市町あり、東三河では田原市が7月から予定する。

 問い合わせは新城市高齢者支援課(0536・23・7688)へ。