一人暮らしの高齢者、冷蔵庫の開閉で見守り 福山市がセンサー設置
2022年06月06日朝日新聞
福山市高齢者支援課は今年度から、一人暮らしのお年寄り宅の冷蔵庫にセンサーを取り付け、開け閉めを感知して生活を見守る取り組みを始めた。24時間以上、扉の開け閉めがない場合、コールセンターに通報される。県内の自治体では初めてという。
市は従来、希望する高齢者宅に緊急通報装置を設置してきた。高齢者が体調不良などで困ったとき、自らボタンを押す仕組みだったが、動けない場合は操作できず、課題となっていた。
新たな装置は、冷蔵庫の開け閉めが一定時間ないことがコールセンターに通報され、状況に応じて親族や近所の協力者などに連絡を入れるという。
福山市内の一人暮らし高齢者世帯は2万世帯を超えて全世帯の約1割となる。システムの設置費用は、非課税世帯は無料となる。コールセンターの運営を請け負うシーモス(徳島県三好市)によると、岐阜市や愛知県瀬戸市などが、同じ冷蔵庫センサーを導入しているという。