高齢者見守るキーホルダー 稚内市が試験配布 番号登録、身元確認容易に
2022年04月10日北海道新聞
【稚内】市は高齢者が外出中に倒れて救急搬送されたり、認知症などで自宅に戻れなくなったりした際、身元確認をしやすくするため、「高齢者見守りキーホルダー事業」を試験的に始めた。キーホルダーには個人を識別する登録番号と、通報先の電話番号が記載されており、深夜でも対応できるようにしている。
キーホルダー(縦2・5センチ、横6センチ)は100個作製し、すでに配布済み。表面は市のキャラクター「りんぞうくん」と登録番号、裏面には地域包括支援センターと稚内署などの電話番号が印字されている。カギやつえ、かばんなどに取り付けたり、財布にいれたりして利用してもらう。
市には同様の事業として、2018年にスタートした「認知症高齢者見守り・SOSネットワーク」(登録者63人)があるが、この見守りキーホルダー事業は対象者を拡大。認知症の人に限定するのではなく、障害や病気で外出に不安を感じる人にも配布した。
試験期間は来年3月末まで。市長寿あんしん課は「このキーホルダーをつけている人が困っているように見えたら、連絡してほしい」と市民に協力を呼びかけている。