なぜ電話に出ない? 高齢親の見守りにネットワークカメラ【実家見える化】
2022年02月02日Impress Watch
ある時ふと感じる親の老い。「次はいつ帰ってくるの?」と何度も同じことを聞いてきたり、家の中や玄関先で頻繁につまづき転倒する。
親のどちらかが先に旅立ち一人暮らしになれば、脳梗塞などで動けなくなっても助けを呼べず、時に命取りにもなります。いくら電話しても応答がなく「何かあったのでは?!」と安否確認に実家に駆け付けることもあるでしょう。認知機能が低下すれば「徘徊」「火災」「熱中症」などリスクはさらに増大します。
「離れて暮らす親の安全と健康をどう守ったらいいのか……」。そんな重たい悩みの解決策のひとつが「実家スマートホーム化」です。
インターネット接続されたカメラやセンサー、スマートリモコンなど様々な機器を導入し、実家をDIYでスマートホーム化。遠隔で家の中の状況や親の行動を把握し、エアコンや家電製品をコントロール。さらにはスケジュール管理や来客応対も代行して、高齢者宅を狙う悪質なセールスを撃退───。
第1回では、離れて暮らす高齢親の“見守りの目”となるネットワークカメラの導入と運用、さらにそれを補助してくれる各種センサーの設置事例を紹介します。
第1回:高齢親の遠隔見守りにネットワークカメラを設置
第2回:スマートホーム化アイテムで高齢者宅を安全&快適に
第3回:実家をDIYスマートホーム化する
なぜ電話に出ない? 緊急帰省したら母が熱中症……
「多忙時に申し訳ありませんが早退させてください。実は田舎の母が……」。
連日真夏日となった2021年8月のある日、筆者はスタッフとして働いていたオリンピック選手村を飛び出し、高速バスで千葉農村エリアの実家へと向かいました。
父の長期入院で一人暮らしとなった母親は、脳梗塞の後遺症もあり転びやすくなっており、認知面の低下によって今まで問題なく使えていたスマホ操作にも四苦八苦していました。
その日も朝から何度電話をかけても応答はなく、防犯用に設置していたネットワークカメラを昼休みに確認したところ、前日夕方を最後に母が全くリビングに現れていないことが判明。
スマホはリビングに置き去りで、外出の可能性は低い。もしや脳梗塞再発?
近くに親戚もおらず、近所の人に家の中を確認してもらおうにも鍵がかかっていて入れません。状況がわからなければ救急車も呼べない。職場から実家までは最短4時間かかるのですが、自分が現地に行き状況把握するしかない。
閉会式を翌日に控え仕事を抜けられる状況ではなかったのですが、緊急帰省して正解でした。
夕方到着した私の目に飛び込んできたのは、熱気こもる二階の寝室でうつ伏せに倒れた母の姿でした。意識も朦朧としていたので、脳疾患や新型コロナ感染の可能性も考え119番通報をしました。
幸い重篤な症状ではなく、熱中症で倒れたか、あるいは別の理由で起き上がれなくなったまま熱中症になったかだろうとのこと。ただ脱水症状を起こしており、さらに時間が経過していれば命にかかわる事態でした。
もし、ネットワークカメラの録画映像で異常に気付かなかったら、「また電話をどこかに置き去りにしたかな」程度に考え、帰省もしなかったでしょう。そして最悪の事態となり、仕事を優先した自分自身を一生責める羽目になったはずです。
一方で寝室にもネットワークカメラがあれば、あと4時間早く救急車を呼べた。脳梗塞再発だったら、その数時間の差が明暗を分けたかもしれません。
転倒に脳梗塞、熱中症 ひとりで暮らす高齢者には危険がいっぱい
2019年の国民生活基礎調査によると、65歳以上の高齢者世帯のうち一人暮らし世帯は49.5%と高い比率となっています。孤立死は、行政も真剣に取り組む大きな社会課題です。
一人暮らしの高齢者には様々な危険があります。足腰が弱っていれば家の中でも転倒しやすく、運動神経の衰えから転倒時に身体をかばえず頭を強く打ち付けたり、背骨や腰の骨を折り一人では起き上がれなくなることも。
脳梗塞や脳出血、くも膜下出血といったリスクも大きくなります。これら脳の病気は、発症してから治療開始までの時間が勝負です。長引くほど症状は進行し、命やその後の回復に大きな影響を与えます。
筆者の叔母は脳梗塞で動けなくなり、そのまま何日間もひとりアパートの部屋で倒れていました。私の通報で救急隊員が突入し一命はとりとめたものの、脳機能障害で言葉や表情を発することもできない重度の寝たきりとなってしまいました。
家の中にいるのにエアコンをつけず熱中症で亡くなる高齢者も年々増えています。今なら新型コロナウイルス感染も大きなリスクです。
「いざという時、助けが呼べず孤立死するかもしれない」そんな不安感から親が鬱状態になることもあるかもしれません。
「防犯にもなる」で説得 ネットワークカメラ導入
どうしたら実家の中での異常をいち早く感知できるか──。その後父が他界し、本当に一人暮らしとなってしまった母の安否確認の方法を真剣に考えました。
まずはネットワークカメラの設置です。もともと防犯用に使っていたネットワークカメラを配置換えし、「母の安否確認用」としました。
カメラは米国ホームセキュリティカメラ大手「Arlo」の製品で、Amazonや大手量販店の他、コストコなどでも販売されています。数年前設置した際には「家の中にカメラを設置するなんて……」と父に渋られましたが、「防犯になる」「ガラス戸越しに庭から見える位置に設置すれば侵入抑止にもなるはず」と説得しました。
生活空間にカメラが設置されていることに落ち着かなさを感じる人もいるかもしれませんが、その場合にはスマホアプリで実際のカメラ映像を見せるといいかもしれません。さほど大画面ではないので、細かいところまで写り込むわけではないことが理解できるはずです。
また、日常生活を覗き見するわけではなく、電話してもつながらない時など安否確認のため見るため、だと言えば安心してもらえるでしょう。
設置は簡単! 電源を入れてアプリでWi-Fi設定するだけ
ネットワークカメラの初期設定は簡単です。例えばArloの場合、スマホにArloの専用アプリをインストールし、新規アカウント登録をしてログイン。次にカメラの電源をONにし、アプリの指示にしたがってカメラをBluetooth接続し、Wi-Fi情報などを設定します。
わずか数分で設定は完了し、煩わしい配線作業なども必要ありません。一度初期設定した後はスマホアプリからいつでもLIVE映像や動体検知で自動録画された映像を確認できます。
ネットワークカメラは遠隔から映像が見られるだけでなく、ほかにも様々な機能があります。
赤外線LEDで明るく映し出してくれる夜間撮影モードがあれば、消灯後の寝室の異変にも気付けます。また、動くものを検知すると前後数秒を録画して保存する機能はほとんどのカメラに搭載されています。
保存先はカメラ本体やSDカード、あるいはクラウドなど設定でき、Arloの場合は無料のベーシックプランで7日間の録画映像クラウド保存が可能です。カメラによっては映像自動識別機能(AI)もついていて、録画映像を「誰かが移動」「赤ちゃんの泣き声」などでソートできるものもあります。
滞在時間が長い空間と転倒リスクが高い場所をカバー
見守り目的のネットワークカメラは、どの部屋にどう配置するかが重要なポイントです。そのために必要なのは親の一日の行動パターンとリスクの洗い出しです。
足腰が弱った母親は一人での外出はできず、起きている時間帯のほとんどをリビングでテレビを見て過ごしています。また日中もよく昼寝をしており、一日の半分以上は寝室ベッドの上です。
食事は冷凍食品を電子レンジで温める程度なので、キッチン滞在時間は短いです。また、トイレでは過去何度か立ち上がれなくなったこともあります。
過去何度か転倒している場所は寝室です。起きた直後で身体がうまく動かないというのもあるのでしょう。リビングはキッチンから入ってくる場所での転倒が多く、食事や飲み物を運ぶために手がふさがっていることも多いからです。
廊下は手すりをしっかりつけているので比較的安全ですが、トイレの中と玄関先でも立てなくなってしまったことがあったそうです。
上記を踏まえ、テレビ台を兼ねたサイドボード上部にカメラを設置し、母親がいつも座っている場所がしっかり映る角度に調整しました。視野角は130度と広く、一台でリビングの大半をカバーしてくれます。もう1台のカメラは寝室に設置しました。
ただ、カメラ設置後、夜中に母がベッドの向こうに落ちてしまい、立ち上がることができないまま長時間経過してしまうことがありました。厚みのあるダウン掛け布団のせいでベッドの奥が死角になってしまったのです。
カギを預けているヘルパーにベッド下から救出してもらいましたが、その後カメラをより高い位置に移動させ、ベッド奥の状況も把握できるよう改善しました。
また、トイレ入り口・廊下・玄関をカバーすべく、シャオミ(Xiaomi)のネットワークカメラも新たに購入しました。レンズ部分を360度回転させることで廊下全体を見渡せる製品です。
動体検知で自動録画・クラウド保管も
「いざという時にカメラをたまたま見ていなければ意味がないのでは」
「録画した動画を見返すだけで大変そう」
と言われることもありますが、ライブ映像をずっと監視しているわけではありません。動体検知で自動録画された動画を確認することのほうが圧倒的に多いのです。クラウドに保管されているので、いつでもスマホからチェックできます。
Arloアプリのホーム画面で、2台のカメラのキャプチャ再生ボタンをタップするとLIVE再生を始めます。各カメラの画面の下に書かれた数字が、前回確認した後に録画された未確認の動画の数です。その数字もしくは下部の「ライブラリ」をタップすると録画された動画のサムネイル一覧となります。
ほとんどの動画は2~30秒程度の短いもので、動体検知されるとその前後を録画し、クラウドに一週間保管する設定にしています。母はリビングのソファに座りっぱなしのことが多いですが、トイレに行こうと立ち上がったり、食事などでちょっと身体を動かせば録画が始まります。
録画された動画サムネイルを眺めているだけでも、母の動きがざっくり把握でき、食事やリハビリに行く準備をしている様子なども確認できます。そして「母は一体どこに?」となった場合でも、外出準備する様子を見れば「また日時勘違いで病院に向かったな」など想定もつきます。
廊下にはアプリ操作で360度レンズ回転するカメラ
廊下に設置したのは、アプリ操作で360度レンズを回転できるカメラです。見守り用カメラにレンズ回転機能が必要かどうかは、設置する空間次第です。
たとえば筆者の実家では、リビングのカメラは部屋の角天井近くに設置するので、特に首を振らなくても部屋全体が見渡せ、死角はごく一部です。もちろん首振りなら残された死角も潰せますが、向きを変えられるのはライブ映像のみ。実際に活用するのは過去の録画映像が多いのでそれほど必要はないかなと思います。
一方で廊下は幅も狭くL字型になっていて、広角カメラでも全体をカバーすることは難しい。いざという時にレンズ向きを動かして安否確認できるようレンズ部が360度回転するカメラにしました。通常は寝室の出入り口と玄関を向けており、来客対応も録画されるようになっています。
ちなみに「移動追跡」という機能もあります。何かが動くとカメラレンズも一緒に追尾してくれる便利な機能です。ただ筆者の実家の場合、夜でも活発に動き回る猫がいます。猫を追いかけてレンズの向きが変わってしまった結果、肝心の母の動きを記録しそびれてしまっては意味がないので、その機能はオフにしています。
レンズの向きは実際のライブ映像を見ながら画面タップで動かします。水平方向は360度、さらに仰角も変えられます。実家はADSLで通信速度が遅いためかややタイムラグがありますが、そのスピードでも特に問題なく利用できています。
ネットワークカメラで実家“見える化” 緊急事態にも迅速対応
ネットワークカメラ設置効果は期待以上でした。ここ数カ月間で、このネットワークカメラなしには乗り越えられなかったろう事態もたびたび発生しました。
父の他界後、環境変化も影響したのか母は「日時見当識障害」といわれる認知症の初期症状が進行しました。今日が何月何日で何曜日なのかがわからない。それだけならまだいいのですが、なぜか違う日だと思い込んで疑わなくなる。
通院日には私が帰省して付き添うことになっているのですが、まったく違う日に「今日は病院に行く日」と思い込み、タクシーを呼んで30キロも離れた病院まで向かってしまうのです。そうして無駄に費やされえたタクシー代は何万円にも上ります。
「明日は病院だよね」「今日は通院日でしょ」と頻繁に電話がかかってくるので毎回「違う」と説得するも、その後こちらから電話かけるともう家をでてしまっているということが度々ありました。
カメラ設置後は、病院に向かいそうな時間にカメラをチェックし、外出準備をしていたら電話をかけて引き留めることができるようになりました。玄関でタクシーやリハビリ迎え待ちしている母を、廊下に設置したカメラのスピーカーから「違う、今日じゃない!」と呼びかけて気付かせたこともあります。
寝室のベッドから落ちて起き上がれなくなっていた時には、カギを預けてあるヘルパーに連絡して助け起こしてもらいました。到着まではカメラスピーカーから「今助けが向かっているから」と励まし、到着したヘルパーが母をベッドに戻し血圧や体温を測定しながら水を飲ませ落ち着かせている様子もすべてカメラで見ることができました。
カメラのマイクとスピーカーがあれば、ヘルパーやケアマネ、訪問看護師との話し合いも容易に行なえます。録画映像を見て、倒れる前の状況を説明することも可能です。
自分は現場にいないので、母を抱き起すことも着替えを手伝うこともできないですが、それ以外の面では実際に立ち会っているのと近い情報を得ることができるので、病院に行くべきかどうかなどの判断もしやすくなります。
開閉&人感センサー設置で異常事態に早く気付ける体制を
一方でカメラだけでは難しいこともあります。ベッドからの落下などで長時間動けなくなっていても、カメラアプリを立ち上げて録画映像を見ない限り気付かないということです。
私は朝昼晩にはアプリでチェックし電話もしていたのですが、ベッド落下時はたまたま忙しい日で、カメラの映像をちゃんと見ず、動体検知で録画された動画の数だけ見て「ちゃんと起きて動いているな」と判断してしまいました。
実際には、母が倒れた後、落ち着かなくなった猫がベッド周りをうろうろしていただけだったのですが、気付くのに何時間もかかってしまいました。
それを補ってくれるのが、各種センサーです。
私が利用しているのは、SwitchBotの開閉センサーと人感センサー。価格はどちらも2,481円(1月時点)とリーズナブル。
開閉センサーは玄関のドア内側に設置。小さなマグネットがついたパーツを扉上部の両側に両面テープで貼り付け、距離が離れると開閉センサーが働き、その状況がアプリで通知されます。この開閉センサーには動体検知もついているため、玄関に誰かが近づくとそれでもセンサーが反応します。
「動体検知→開閉」なら家の中からドアが開けられたことがわかり、「開閉→動画検知」なら外から帰宅したことがわかります。母の「病院日程を間違えて外出しようとする」事態も、これによってほぼ防ぐことができるようになりました。
また、ベッド落下事故の後、トイレの中にも人感センサーを設置しました。
猫の動きも検知してしまうネットワークカメラと違い、人感センサは人間の腰の高さ以上しか検知しない位置に置いてあるため、母がトイレに入った時の通知だけが届きます。
トイレ回数は多いほうなので、リハビリに行っている曜日以外で半日の間に一度も通知がないと「何かあったのか」と異常に気付けます。
本当は「トイレの人感センサーが4時間何も検知しなかったら通知がくる」設定にしたいのですが、SwitchBotアプリでも、Webサービスの連携を簡単に実現できる「IFTTT(イフト)」でも、検知なしのトリガーは最長30分までしか設定できません。ここは今後もっといい方法を探りたいと思います。
実家スマートホーム化では、「なるべくシステムに任せられる状態にする」ことが重要です。ネットワークカメラを入れた結果、それを頻繁に確認し続けなくてはいけないのでは見守る側が疲弊してしまい本末転倒。アプリ通知機能や自動化設定を組み合わせ、必要な情報を受け身でも遅滞なく得られ、かつ多忙時にも失念してしまわないようにする必要があります。
実際に筆者もセンサーを入れたことで、心理的負担が大幅に軽減されました。
デイサービスから帰宅した親に「おかえりなさい」
ネットワークカメラの多くにはマイクとスピーカーがついており、それ単体でレンズの向こうの人と会話ができます。スマホに電話をかけても応答してもらえないことが頻発していたので、カメラのこの機能はとても重宝しています。
母は週2回リハビリに行っており、施設が車で送迎してくれています。このカメラがあれば、帰宅予定時間の少し前からカメラをLIVE接続しておき、母が無事帰宅したのを確認して「おかえりなさい」と声をかけることもできます。
最初にネットワークカメラ越しに話しかけた時には、母だけでなく飼い猫も飛び上がるほど驚いていましたが、今は慣れて自然に受け止めてもらえます。
寝室のカメラで動体検知があった時にスマホ通知がくる設定にしておけば、「おはよう」と朝の挨拶を交わすこともできるでしょう。新型コロナによって人との交流機会が減っている今、IT技術を活用してコミュニケーション機会を増やすことが、認知症予防・進行防止にもなるはずです。
自宅のライブ映像が入院中の親の癒しに
設置したネットワークカメラの映像は親の見守り以外にも活用できます。母が入院している時には、頼まれて何度も実家のカメラ映像を見せました。
「凛は大丈夫かしら、ちゃんと餌を食べているかしら」
そう。愛猫の安否を心配するからです。
自宅の映像を見ると母も安心するようで、「今すぐ退院したい」と自分や看護師さんを困惑させることもなくなりました。
実はこのネットワークカメラの映像は、生前の父ともよく見ていました。新型コロナ感染拡大下での入院には面会制限がかけられており、時間は1回あたり15分のみ。持病を抱えた母も頻繁には連れてこれませんでした。
「お母さんはひとりでも大丈夫か」。
病室のベッドに横たわりながら、父は何度もそう聞きました。
「うん、今何しているか見てみる? 」とアプリを起動してライブ映像画面を開くと、猫を抱き、お菓子を食べながらのんびりテレビを見ている母の姿が映し出された。闘病でやせ細った父の顔に笑みがこぼれる。
「ははは、家は何も変わっていないな」
「うん、だから何も心配しなくていいよ」
「そうだな……。悪いな、家のこと色々よろしくな」
「うん、大丈夫」
悪性リンパ腫末期だった父は、家に戻ることなくその病室で母と自分に見送られ旅立ちましたが、病室から家の中を見せてあげられたことは、今でもよかったなと思うし、母と猫がいる穏やかなリビング風景は父の心を和らげました。
「いつか」ではなく早めの設置をオススメ
こんな一連の話をすると「うちの実家にもいつかネットワークカメラ設置したい」と興味を持ってくれる人もいます。
いつかと言わず、早めの設置をおススメします。ご両親の健康状態に問題がない段階なら「防犯用」として設置すればいいでしょう。親の誕生日や結婚記念日などにプレゼントするのもありです。
新型コロナ禍で長期にわたって外出や人との交流機会が激減したことで、認知症を進行させてしまっている高齢者も少なくないと聞きます。離れて暮らしているとそうした変化にも気づきにくいもの。
「遠隔見守りの目」となるネットワークカメラ導入によって、見えていなかった親の現状やリスクが浮かび上がってくることもあるでしょう。
次回は、足腰が弱った親の生活をより快適で安全なものにする「既存家電・照明のスマート化」や、認知症の親のスケジュール管理もできるスマートディスプレイの活用についてご紹介します。