【知ってる?!】高齢者の見守り(2)離れて暮らす親をサポート

2019年11月13日産経新聞

 
 今や救急搬送の半数以上は高齢者(65歳以上)だ。東京消防庁の平成26年から30年までのデータで明らかになった。しかもその8割が転倒によるもので、けがの発生場所で最も多いのは自宅だった。

 ALSOKでは、子供と離れて暮らす高齢者宅と警備会社をつなぐ緊急通報サービス「HOME ALSOK みまもりサポート」を提供している。高齢者宅に設置したコントローラーの緊急ボタンが押されると、ガードマンが迅速に自宅に駆けつける仕組みで、救急車の手配や親族などへの連絡も行う。駆け付けるガードマンは研修で高齢者をサポートする知識を身につけている。

 例えば、高齢者宅でベッドから転落して起き上がれなくなった男性を救出する際には、力任せに引っ張らず、本人によつんばいになってもらい、自らベッドの側面をつたって起き上がるよう促した。無理に引っ張れば、脱臼などの恐れがあり、背後から両手を回して起こすとあばらを骨折しかねないからだ。

 同サポートは健康や介護などについての相談も行う。

 これらのサービスは24時間365日提供されており、全国493の自治体で利用されている。