【知ってる?!】高齢者の見守り(1)親への不安…
2019年11月06日産経新聞
国内では総人口が減少し続け平成30年には1億2642万人となったが、高齢者(65歳以上)人口は増え3557万人となっている。これは総人口の約28%で、令和22年には約35%になると推計されている。
こうした社会状況の中、高齢の親を持つ子供も、特に親と離れて暮らしている場合には心配の種が尽きることがない。
警備会社大手のALSOKが平成29年に実施した「別居している高齢者の親を持つ子どもの意識調査」によると、70歳以上の親と別居している全国の30~50代の男女600人のうち、55・5%が親に不安があると感じていた。不安を感じたタイミングとして、333人が「親の体力の低下」「病気やケガ」「会話がかみ合わない」などを挙げた。将来的には、認知症や徘徊、振り込め詐欺などの犯罪、自動車の運転、戸締まり・火の不始末などを懸念していた。
不安を解消するために80%を超える人が親との連絡頻度を増やしていたが、その61・6%が連絡だけでは十分ではないと感じていた。