たまプラ地元有志 アプリで「見守り」推進
2019年10月17日タウンニュース青葉区版
行方不明の高齢者などを探し出せる無料アプリのPRと利用促進を図ろうと、10月20日(日)にたまプラーザで体験イベントが行われる。主催団体は「地域一体となって見守り合えるまちづくりを進めたい」と話している。
主催するのは、たまプラーザ在勤・在住の有志5人による「たまプラーザ・みまもりあいプロジェクト」。活用するアプリは(一社)セーフティネットリンケージが開発したスマートフォンアプリ「みまもりあい」で、行方不明者が出た際に「捜索依頼」を出せるだけではなく、協力者として「捜索者情報」が受信できる。アプリをダウンロードしている人が多くいるほど、地域ネットワークが拡充されるため、早期発見が期待できる。
同アプリを活用し、認知症などで街中を徘徊している高齢者を探し出す取り組みは全国的に広がりを見せており、体験イベントも青葉区役所の後援を受けて行うものだ。横浜市では昨年12月から登録者の身元を特定できるシールを配布し情報を共有する見守り事業を実施しているが、住民主体となる点や、アプリを活用する点に違いがあると同プロジェクトメンバーは説明する。
20日に体験イベント
体験イベントは同日行われる「たまプラハロウィン」の一部として、CO─NIWAたまプラーザ(美しが丘1の8の1)を会場に「かくれんぼスタンプラリー」と題して行われる。実際にアプリを利用して会場内に隠れたターゲットを探し出す模擬訓練だ。全てのミッションを達成すると賞品進呈も。午前10時から午後4時まで。参加無料。
子どもも捜索対象
同プロジェクトは、たまプラーザ地区に子育て世代が多いことを踏まえ、高齢者だけではなく、迷子も含めた全世代向けの捜索支援ネットワークの構築を目的としている。
発起人は区内在勤の弘瀨美加さん。祖父が認知症となり、長年介護を行ってきた経験から互助共助の重要性を知り、マンパワーで行方不明者を探し出せる同アプリに注目。プロジェクト設立後は内容説明などを行い、今年10月には区役所の補助金も受けた。弘瀨さんは「行政とは違った視点から地域みんなでまちの人を見守りあえれば」と話す。
メンバーの1人である塚原敬子さんも、認知症の親類が突然行方不明となり、亡くなった経験からプロジェクトに賛同。「いつの日かこのアプリが当たり前になる社会を目指せれば」と塚原さん。