中電がIoTサービスの開発拠点

2019年09月18日NHK

 
「中部電力」は、家庭向けの新たなサービスを開発して顧客獲得につなげようと、インターネットとつながるいわゆる“IoT機器”を活用したサービスの実験や検証を行う施設を愛知県春日井市に開設しました。

中部電力が春日井市に開設した施設は、広さ約70平方メートル、2LDKの室内に、AIスピーカーやテレビ、エアコンなどの家電製品、人の動きや温度を感知するセンサーなど、インターネットとつながったIoT機器、約50種類が設置されています。

このうち洗面所では、体重計の計測結果を鏡に表示し、1か月分の結果を振り返ることなどができるほか、寝室では、睡眠のサイクルや心拍数、いびきなどを検知して、記録することができます。

中部電力では、こうした機器の使い勝手などを検証しながら、家電メーカーや自治体、大学などと連携し、子どもや高齢者の自宅での見守りや、睡眠や健康状態をチェックするヘルスケアなど、家庭向けの新たなサービスを開発することで顧客獲得を目指すとしています。

中部電力事業創造本部の荒木克彦ユニット長は「異業種の企業とコラボレーションしながら、全く新しいサービスづくりの拠点にしていきたい」と話しています。