高齢者見守り、ロボにお任せ 日常会話、記事配信も 熊日都市圏販売で9月発売

2019年08月21日熊本日日新聞

 
 熊本日日新聞グループの熊日都市圏販売は、スマートフォンとつなぎ高齢者を見守るロボット「タピアプレス」を9月2日に発売する。日常会話や登録したスマートフォンとのテレビ電話が可能。熊日ホームページの記事も配信する。20日に熊本市中央区の熊日本社で発表会があった。

 ロボット本体は東京のベンチャー企業「MJI」が2016年から販売している「タピア」がベース。温度・湿度を知らせて熱中症を予防する機能や記事配信機能を追加した。

 ロボットは直径25センチの球体で、重さは2・5キロ。朝と昼、夜の決まった時間にロボットが話し掛け、利用者が返事をしたかどうかを家族らがスマートフォンで確認できる。最大5人の緊急連絡先を登録すると、「助けて」の声に反応し自動で連絡する。

 操作は5インチモニターを使ったタッチパネル式。熊日ホームページの「熊本のニュース」が自動的に表示され、記事や写真を見ることができる。公衆無線LAN「Wi-Fi(ワイファイ)」か携帯電話に使われるSIMカードで通信。価格は18万1440円で月額料金不要(通信費別)。初回は200台を県内で販売する。

 今後は記事の読み上げ機能などを追加する予定。