24時間光らせる目を「見守り」に…ALSOKが市役所と提携 高齢者の徘徊や子供の異変発見で通報 

2019年07月25日東海テレビ ニュースOne

  
 今「高齢者を地域で見守っていこう」という呼びかけが色々な所で行われていますが、今回、愛知県弥富市がタッグを組むのはあの「ALSOK」。24時間体制の警備会社が目を光らせる「見守り」とは?

 超高齢社会のニッポンで今、急増しているのが高齢者の行方不明事案…。

 去年、全国で行方不明となった60歳以上の人の数は2万6千人余り。このうち6割が認知症によるものだといいます。

 24日、愛知県の弥富市役所十四山支所で行われた、ある締結式。市の呼びかけで、大手警備会社・ALSOKが市内の見守り活動を行う協定が結ばれたのです。

 ALSOKといえば、事業所や一般家庭と契約し異常を察知するとただちに現場に駆けつける警備会社。そのALSOKが行う「見守り活動」の締結の内容は、弥富市内で稼働中の警備車両や現金輸送車の警備員が、1人で徘徊する高齢者や、子供の異変・危険に気付いた際、積極的に警察や役所などに通報をするというもの。ビジネスではないため、対価は「無償」です。

 ALSOKによりますと、こうした提携は愛知県では初の取り組みだといいます。

安藤正明弥富市長:
「ありがたいです、もちろん。なかなか地域だけでは難しい。人の目を犯罪者は一番嫌うものですから、犯罪の抑止でもあり見守りという面では、少しでも多く『目』を増やしたいと思っている」

 警備員は24時間体制で頻繁に異常事態への出動などに対応しているため、その移動中に見かけた異変にも時間を問わず気付くことができるといいます。

 こうした取り組みに、弥富市民は…。

市民:
「安心ですよね、家族の方も離れててもそういうこと(見守り)があると」

別の市民:
「心強いなと。住んでる地域でやってもらえるのはすごく自慢にもなる」

別の市民:
「なんならもっといっぱいALSOKさん走ってくださいという感じ、じゃんじゃん走ってください!」

ALSOK 古賀支社長:
「メリットというか安全安心な社会を作っていきたい、そこをサポートしていきたいというのが、われわれの会社創立以来変わらぬ考え方ですので。地域の安全が高まっていくと結果的にユーザーであるお客様の被害・事故が減るということが当然あります。逆にいうと(異変や危険が)見つからないことが一番幸せだとは正直思っています。だから成果が出ない方が幸せなんじゃないかなと思います」

 この見守り活動、警備員がどんなところに注目するかというと、高齢者の場合、例えば真冬でも薄着など「季節感のずれた服装」をしていたり、「裸足」のままだったりという方は認知症が原因で外に出てしまっている可能性があります。

 ちなみに見守りは高齢者だけでなく子供も対象とするそうです。ALSOKは契約先の家庭で警報機などが作動すると出動して家族と対面することがあります。その際に、家庭のお子さんの状況だったり、虐待を感じさせる異変を感じたりした際も、行政機関に通報・連絡するということです。

 あくまで通常の警備業務で気づく範囲での対応だということですが、一方で、こうした視点というのは私たちも日頃から気付くことが出来るものです。

 私たちも地域で生活する中で、何かこうした異変や状況に気が付いたら「大丈夫ですか」と声をかけたり、警察や行政機関に相談したりするという意識が、地域を見守る「目」となっていきます。
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