高齢者 センサーで見守り 射水 県立大教授ら特養で実験

2019年03月16日中日新聞

  
 センサーを用いた高齢者の見守りシステムを研究してきた県立大工学部電子・情報工学科(射水市)の鳥山朋二教授(57)らは十五日、実験の場とした同市戸破の特別養護老人ホーム「雅」で研究の成果を発表した。鳥山教授は「一部は企業から話もいただいている。メーカーに積極的に技術を開示し、商品化できたら」と話している。
 
 鳥山教授と浦島智講師(48)が、総務省の戦略的情報通信研究開発推進事業(SCOPE)採択を受けて二〇一六年からホームの一室を借りて研究。部屋内のベッドやトイレ、浴槽などにセンサーを設置し、高齢者の普段の行動を計測、通常時と異なる行動は検知して見守るシステムを開発した。センサーが感知した高齢者の状況は、タブレット端末などで外部から確認できる。
 
 部屋内には赤外線センサーや熱を感知するセンサーがあり、体感温度を計測して熱中症や発熱の可能性を発見できる。ベッドにはシーツの下に十六個の荷重センサーを設置し、重心の移動や測定した体重から健康状態を見守る。湯船のセンサーは溺水を、トイレのセンサーは排尿の失敗を感知できる。
 
 センサーを使ったゲームも開発し、高齢者がテレビ画面に向かって両手を動かし、画面に表示された窓の汚れを拭き取ることで、どこまで腕が上がるかなどを計測できる。