高齢者ら電波で追跡 小型タグとスマホで位置情報 幸手市

2019年02月27日東京新聞

 
 幸手市は、電波を発信する小型タグを活用して、認知機能の低下などで行方不明になる恐れのある高齢者らを見守る「つながり安心ネットワーク」事業に新年度から乗り出す。ボランティアら市民のスマートフォンや市内に設置する感知器で電波を受信し、早期発見と安全確保につなげる。

 新事業で導入する機器は、十四グラムと軽量の小型タグで持ち歩きやすく、消費電力も低減されるという。高齢者や知的障害者らにタグを携帯してもらう一方で、タグが出す電波を拾う専用アプリをボランティアらのスマホにインストール。居場所が追跡しやすくなる。

 タグは希望者に無料で貸し出し、感知器はまず市内二十五カ所に設置する予定。市介護福祉課は「市民全体でアプリを利用することで、高齢者、障害者をわがことのように見守り、支えていく体制を推進する」としている。