【高齢者の一人暮らし】SOSに誰かがすぐに駆けつけてくれる「緊急通報システム」
2019年01月07日マネーの達人
両親と離れて暮らす子供にとって、親にもしものことがあった時が一番心配です。
特に、親が一人暮らしをしている場合には、何かあったときにすぐに駆け付けることができないため、心配している人も多いのではないでしょうか。
そこで、活用したいのが緊急通報システムです。
ここでは、緊急通報システムについてみていきましょう。
緊急通報システムとは
緊急通報システムとは、一人暮らしの高齢者などが自宅内での事故や急な病気で動けなくなるなど、助けが必要な時にボタンを押すなどして消防署などの関係機関に助けを求めるシステムです。
多くの自治体で介護保険外サービスとして活用されており、条件を満たすことができれば貸与が可能です。
費用は自治体によってまちまちで、収入によっても違います。
実際に利用したい場合には、お住いの自治体に相談してみましょう。
民間の場合には、さまざまな種類が用意されておりプランによっても費用が変わります。
訪問介護事業者と連携している場合もあります。
詳しくは担当ケアマネージャーや地域の包括支援センターで相談するとよいでしょう。
緊急通報システムを導入するメリット
緊急通報システムの最大のメリットは、一人暮らしの高齢者になにかあったときにボタンを押せば、すぐに誰かが駆けつけてくれることです。
以前私が体験した事例では、介護拒否があり訪問介護も思うように入れなかった高齢者宅で、ようやく緊急通報システムを導入できた次の日に本人が転倒し動けなくなりました。
幸いなことに本人がボタンを押したことで、すぐに駆け付け医療や福祉につなげることができました。
介護拒否がある高齢者の場合、何かあっても家族に迷惑をかけてはいけないと電話などで連絡しないことで状況が悪化するケースがあります。
緊急通報システムであれば気兼ねなく助けを呼ぶことができるというメリットがあります。
緊急通報システムのデメリット
緊急通報システムは、ボタンを押すことで連絡が取れる仕組みとなっています。
ボタンが据え置き型の場合は、倒れた場所で動けない場合には押せません。
どんなときにも押せるように身に付けるタイプのものもありますが、認知症などで理解力が低下している場合などには日常的に付けてもらえないことも考えられます。
理解力に不安があるときには、カメラを使用した見守りサービスなどとの併用も検討する必要があるでしょう。
いろいろな見守りサービスを検討しよう
緊急通報システムは、一人暮らしの高齢者にとってはぜひ活用したいサービスです。
メリットとデメリットをよく知ったうえで、本人に合った種類を選ぶことが大切です。
詳しくはお住いの自治体や地域の包括支援センター、担当のケアマネージャーに相談してみるとよいでしょう。