高齢者見守りにスマホ、TV活用 北海道・岩見沢市など実証実験へ

2016年1月05日北海道新聞

 地上デジタルテレビのデータ放送やスマートフォンを使った、高齢者の遠隔見守りサービスの実証実験が、1月末にも岩見沢市内で始まる。健診案内などの情報を提供し、一定期間、閲覧操作をしていない利用者には、安否確認をする。同市や北大、民間企業が共同で実施する。監修する北大大学院保健科学研究院の小笠原克彦教授(保健情報学)によると「道内で初の試み」になる。

 同研究院が監修し、テレビ朝日と日立がシステム開発した。健康データの提供・管理は、市の第三セクターのサポートセンターが行う。市民の健康づくりを支援する国主導の産学官プロジェクト「センター・オブ・イノベーション」の一環。

 見守りサービスでは、利用者がテレビ朝日系列の北海道テレビ(HTB)のデータ放送画面を選ぶと「岩見沢健康サポート」が表示される。各種健診や当番医などを伝える情報が並ぶ。視聴には、地デジテレビをインターネットに接続することが必要になる。

 スマホは専用アプリをダウンロードすると、地デジテレビと同様の健康情報を閲覧でき、在宅確認も可能になる。高齢者には薬の服用時間を電話連絡するサービスも行う。子育て支援機能も充実させる方針だ。