山形県長井市と白鷹町で、緊急通報システムの合同開始式、山口県岩国市でも発信式
-安全センター、「緊急通報サービス」-

2003年08月27日 ふくしチャンネル

 安全センター株式会社は、山形県長井市、白鷹町にて緊急通報事業のサービスを開始し、その合同開始式が西置賜消防本部で行われた。また、山口県岩国市でも発信式が開催された。

 健康医療型緊急通報事業の最大手である安全センターの「緊急通報サービス」は、高齢者の健康維持支援と緊急時の対応、福祉・生活の利便性の確保を目的とした、健康・医療・福祉の一環としての緊急通報システム。健康を維持して寝たきりにならないよう支援する。

 24時間365日看護師を中心とした専門スタッフの迅速な対応と、人のぬくもり・心の暖かさを加味した「いつでも安心して使える緊急通報ボタン(ペンダント)」「誤報歓迎」等の考え方での対処を実現するサービス。

 同社は東京本社をはじめとして北海道・東北・北陸・名古屋・大阪・神戸・広島・下関に地区センターを設置、また提携会社の受信センターとして福岡、長崎、熊本のセンターとあわせて、自治体受託約500件以上会員数45000人以上(2003年5月現在)に緊急通報のサービスを行っている。

 山形では二市町の関係者約20人が出席。長谷部宇一長井市助役と、橋本光記白鷹町長がお年寄りの役を演じ、通報装置のボタンを押してサービスが開始された。ボタンを押すと30秒程度でセンターから「橋本さんどうされましたか?」との話しかけがされ、いすに腰掛けながら状況を話され、救急車の出動要請をし、実際に同社センターから西置賜消防本部に連絡、所内の出動司令までのスピーディーな対応が確認された。

 長井市は1994年度から、民間サービスを通さず、西置賜消防本部に直接、通報が届くシステムを独自に行ってた。しかし、押し間違いや不急の相談などが多く、去年1年間の通報46件のうち救急車が必要だったケースは10件のみだった。

 消防本部の負担を軽くすることや、緊急時以外でも高齢者の健康に対する不安を取り除けるようにと、安全センターのサービスを導入した。白鷹町も近所の家に通報されるシステムを使っていたが、高齢者が遠慮して利用が少なく、冬に一人暮らしの高齢者宅で火事があったことから安全センターを採用した。

 また、岩国市では実際に取り付けられた民家から発信を行い、安心して使用できることが確認された。

 今回、高齢者のみの世帯や身体障害者がいる世帯など、長井市で約180戸、白鷹町で約40戸がシステムに加入し、また岩国市では約650戸に今後設置される予定。