独り暮らしの高齢者を支援 広がるLモードの活用
2003年06月28日 共同通信
家庭の電話機でネット接続やメールの送受信ができるNTTのサービス「Lモード」の活用が広がりをみせている。操作が簡単な利点を生かし、独り暮らしのお年寄りの安否確認や生活支援などに活用されている。
北海道富良野市。少子高齢化が進む街で、毎朝8時半になるとお年寄りの自宅電話にLモードのメールが届く。「お元気ですか」の問い掛けと、「げんき」「ふつう」「さみしい」「わるい」の選択肢が4つ。お年寄りは電話のボタン操作だけで1つを選び返信する。
「見守りネット」と呼ぶこのシステムは、富良野市社会福祉協議会が提供。「さみしい」「わるい」が返信されるとボランティアが励ましの電話をしたり訪問する。高齢者側から買い物や雪かきなど希望する用事をメールで頼むこともできる。
協議会の浜本渉さん(43)は「(Lモードで)手軽に意思疎通ができる」と強調。現在利用者は約30世帯だが、7月から本格展開し約100世帯への拡大を目指す。全国の自治体から約70件の問い合わせがあったという。
2001年6月にサービスを開始したLモードは、全国で契約者数が41万件(6月現在)。天気予報やタウン情報など約800種の情報があり、月額利用料は300円。
料理のレシピをファクスで印刷できるサイトなどの人気も高い。手狭な店舗の省スペース化を図りたい飲食チェーン店が、Lモードで本部に売り上げ情報を報告する例も増えている。
NTT東日本は「日本の情報技術(IT)化のすそ野を広げるためパソコン以外でもネットやメールを使える環境を整備したい」と話している。
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「Lモード」サービス終了のご案内
NTT東日本およびNTT西日本は、「Lモード」の新規お申込み受付を平成18年11月30日をもって終了し、平成21年度末を目途にサービスを終了する予定である旨をお知らせしましたが(平成18年11月1日報道発表)、その後もブロードバンドアクセスサービスの需要拡大等の影響により契約者数が減少している状況を踏まえ、サービス終了することとしましたので、ご案内します。
1.本サービス終了日
平成22年3月31日(水)
(後略)