簡易型緊急通報装置とワイヤレス通報装置を発売
-NTT東日本とNTT西日本、「シルバーホンあんしんSIII」など-

2003年05月16日 ふくしチャンネル

 NTT東日本およびNTT西日本は、高齢社会に対応した簡易型緊急通報装置「シルバーホンあんしんSIII」と、そのオプション品としてワイヤレスでの通報を可能とする「小電力型ワイヤレスリモートスイッチ3」を販売開始した。

 「シルバーホンあんしんSIII」は、「シルバーホンあんしんS」の後継機種。本体の特徴をみると、「ワンタッチ通報機能」として、一人暮らしのお年寄り等が家庭内において、病気や事故等の緊急事態に見舞われた場合に大きな「非常」ボタンを押すだけで、あらかじめ登録した緊急通報センタや親類等に通報することができる。また、ボタンを押したことを光と音で確認することも可能。

 「簡単ハンドフリー通話機能」として、通報先に電話がつながると通報メッセージを送出し、マイクとスピーカを使って、通報先と会話をすることができる。また、着信自動応答機能により、着信があった場合にボタンを押さずにそのまま通話することも可能。

 各種センサに対応しており、市販の火災・ガス漏れ・防犯センサの接続が可能。異常を感知すれば、あらかじめ登録していた緊急通報センタや親類等へ自動で通報できる。

 NTT交換機からの給電により停電時にも、電池不要で使用可能。なお、通話機能、センサ通報機能など、一部利用できない機能もある。

 「優先通報機能」として、本体に接続されている電話機が使用中であっても、「非常」ボタンを押せば回線を強制的に切断し、緊急通報を優先的に接続する。

 通報先が留守番電話で応答した場合は、通報を完了せずに、次の登録先へ自動的に通報することが可能。

 停電、停電復電、電池切れ等が発生した場合は、登録した通報先に自動的に知らせる。

 小電力型「ワイヤレスリモートスイッチ3」を利用する場合、ペンダント型送信機の操作でハンドフリー通話が可能なため、電話がかかってきた際に受信機本体から離れていても、応答することができる。

 いっぽう、「小電力型ワイヤレスリモートスイッチ3」は、コンパクトな受信機と送信機で構成されており、特に送信機はペンダント型であることから、いつでも身につけておくことができる。

 また、送信機は簡易防水仕様なので、水滴がかかるようなお風呂場や洗面所でも使用可能。送信機の電池交換には、特殊工具を必要としないため、容易かつ迅速に取り替えができる。