一人暮らしの高齢者や在宅療養者等が外部と簡単に連絡がとれる緊急通報装置
-大興電機製作所「SHA-202 福祉あんぜん電話」-

2003年03月26日 ふくしチャンネル

 株式会社大興電機製作所は、1人暮らしの高齢者や在宅療養者等が外部と簡単に連絡がとれる緊急通報装置「SHA-202 福祉あんぜん電話」を発売した。

 「SHA-202 福祉あんぜん電話」は、電話回線により、一人暮らし高齢者等の緊急事態発生時の通報はもちろん、受信センター等への相談通話が簡単に行え、その受信対応を支援する機能をも搭載した緊急通報装置。

 大きさは、幅230×高さ170×奥行61.3mmとコンパクトサイズで優れた操作性と取り付け工事の簡便性を追求し、仕様面でも電話機への音声通報から受信センターシステムへのデータ通報まで柔軟なシステム構築に対応している。

 ペンダント送信機(別売品)を常に携帯すれば、庭先等離れていても簡単に緊急通報が可能。利用者は異常を感じたらペンダント送信機のボタンを押すだけで、あらかじめ登録しておいた受信センター・家族・近親者・ボランティア等に緊急通報できる。ペンダント受信機を本体に内蔵し、小型化と工事性の向上を実現した。ペンダント送信機の到達距離は、見通し距離100メートル。

 機械操作に不慣れな高齢者でも、簡単に通報できるよう、緊急、相談ボタン等には大型ボタンを採用。また、緊急ボタンにはバックライトを内蔵し、夜間や暗い部屋でも認識できる。

 高齢者には火の不始末、ガス漏れ等の事故の心配があるが、「SHA-202 福祉あんぜん電話」に火災センサやガス漏れ感知器を接続することで、異常事態をいち早く発見し、音声によって知らせるとともに、登録された連絡先に自動的に通報することができる。セフティサンサー(安否確認用)の接続も可能で、一定時間セフティセンサが作動しなかった時にセフティ異常を通報する。

 ボランティアや家族の電話機(通報先)には、通報元や通報者(利用者)がすぐに認識できるよう、名前、住所などの要素を録音したオリジナルメッセージの音声通報ができる。また、通報時には通報要因を具体的に示す音声メッセージが流れる。さらに、通報先が留守番電話機だった場合を考慮した応答確認機能(通報先が電話機でPB信号を数字入力することにより、初めて応答を認識される機能)も搭載している。

 家族や親族の電話機に音声通報する小規模システムから、専用センター装置で受信管理を行える大規模システムまで、柔軟なシステム構築が可能。また、緊急や相談、火災、ガス漏れ等の通報要因ごとに通報先を設定でき、さまざまな運用形態に対応できる。

 価格は、「SHA-202 福祉あんぜん電話」本体1台が85,000円、「SHA-202 ペンダント送信機」1個が8,900円。販売目標は、年間3,000セットとしている。