福祉コミュニケーションシステムと緊急通報装置を販売開始
-NTT東日本とNTT西日本、「SR10-VI」と「SL-8号」-
2003年03月13日 ふくしチャンネル
NTT東日本およびNTT西日本は、一人暮らしのお年寄り等に安心して暮らしてもらうための福祉コミュニケーションシステム「SR10-VI」と、緊急通報装置「SL-8号」を販売開始した。
「SR10-VI」は、「SR10-V」の後継機種で、消防署や市町村の介護支援センタ等に設置することにより、あらかじめ登録している高齢者等の緊急通報装置から通報を受けた際に、非常通報・相談通報・電池切れ通報・停電通報など通報した内容を判別する通報種別や、電話番号、個人データ等をディスプレイ上に表示することが可能なISDN回線用福祉コミュニケーションシステム。
救急車の手配や、協力員への支援要請等も一元的に行うことができ、緊急時に迅速で的確な対応が可能。また、「SL-8号」等の緊急通報装置へのリモートメンテナンスも新たに可能とした。
クライアントパソコンが最大7台まで接続可能で、複数のオペレータによる受付、各種通報データや利用者データの共有が可能なため、効率的なオペレータ業務を実現する。
内線用電話機を接続する受信装置とデータベースを運用する処理装置を別装置化することで、メンテナンスなどにより処理装置が利用できない場合でも、内線用電話機のみで基本的な通報応対が可能となる。また、情報を記録するハードディスクを二重化し、一方のハードディスクが故障した際も運用が可能なミラーリング機能を搭載した処理装置もオプションで用意した。
個人データに、消防署や市町村のセンタのオペレータ等が定期的に高齢者等の様態を確認するための「お元気コール」の開始日、間隔を設定しておくことにより、その日に連絡する該当者が画面上に一覧表示されるため、連絡をスムーズに行えるほか、日、月、年や期間などの条件を指定することにより、利用者からの通報や「お元気コール」などの各種データを集計、検索することができる。
いっぽう、緊急通報装置「SL-8号」は、「SL-7号」の後継機種で、シンプルなボックスタイプ「SL-8号BOX」の他に、電話機一体タイプ「SL-8号電話機」を新たにラインナップとして追加した。
一人暮らしのお年寄り等が家庭内において、病気や事故等の緊急事態に見舞われた場合や、日常生活上での悩みごと等を相談したい場合に、「非常ボタン」や「相談ボタン」を押すだけで、登録している緊急通報センタや親類等を自動的に呼び出すことが可能な装置。設定によりボタンを押したことを光と音で確認することも可能とした。
電話がかかってきたとき、本体の「応答/呼出ボタン」を押すことにより、受話器をもたずに通話が可能。また、着信自動応答機能により、着信があった場合にボタンを押さずにそのまま通話することも可能。
同梱の「充電式電池パック」を取り付けることにより、停電時にも利用することができる。また、充電式電池パックの代わりに「アルカリ単三乾電池」でも利用できる。
そのほか、市販の火災・ガス漏れ・防犯センサなどの他に、生活リズムの異常検出用センサにも接続が可能。自動で異常を感知し介護支援センター等へ通報ができる。