ガスメーターで安否確認 神戸市、独居の高齢者対象

2002年10月18日 共同通信

 神戸市は18日、通信機能付きのガスメーターを利用し、ガスの使用量で一人暮らしのお年寄りが元気かどうか確認するというユニークな事業を大阪ガス(大阪市)などと共同で始めると発表した。

 11月から神戸市東灘区の35世帯で試験的に導入する計画で、将来的には市全域に拡大したい考え。市によると、自治体によるガスメーターを使った高齢者の見守り事業は全国で初めてという。

 各世帯のガスメーターから毎日1回、ガスの使用量が自動的に大阪ガスの監視センターに送信され、神戸市東灘区の民間介護支援施設に転送。使用量が極端に少ない場合、同施設が市や民生委員と連絡を取り、お年寄りの家を訪問したり、電話したりして安否を確認する。