LINEを活用、独居高齢者の見守りサービスを開始 岐阜市

2025年12月05日朝日新聞


 独居高齢者らの見守りとして、岐阜市は今月から、市のLINE公式アカウントを活用した安否確認サービスを始めた。離れて暮らす家族らと高齢者を市のSNSで仲介する取り組みで、無料で利用できる。

 利用にはまず、市のLINEアカウントを「友だち追加」で登録。その後、メニューの「防災」→「見守り」と進む。

 登録後、高齢者ら見守られる側は、市から毎日決まった時間に配信される「おはようございます。今日もお元気ですか?」というメッセージに、「はい」を押して回答する。配信時間は午前7時、午前9時、午前11時の三つから選べる。

 家族ら見守る側も同様に登録した上で、安否状況をLINE画面で確認できる。2日(2回)連続で回答がない場合は、2日目の午後0時半にアラート通知が届くシステムだ。

 市高齢福祉課によると市内の独居高齢者は2020年時点で約2万人。現在はさらに増えているという。担当者は「従来は近所での見守りをお願いしてきたが、それが難しい高齢者もいる。LINEなら遠方の家族や友人らいろんな人が見守ることができる」と話している。

 高齢者に限らず、離れて暮らす家族が学生を見守る場合などにも活用できる。LINEの受信設定は、市のウェブサイトから確認できる。