阿南高専のAI使った見守りシステム コンテストでベスト10
2025年11月28日NHK
全国の高校生などがビジネスプランを競うコンテストで、AIを活用して認知症の高齢者のはいかいを防ぐ見守りシステムを提供するプランを考えた、徳島県阿南市の高等専門学校の学生らで作るチームがベスト10に選ばれました。
このコンテストは、日本政策金融公庫が全国の高校生などを対象に毎年開いていて、ことしは過去最多の639校から5640件のビジネスプランが寄せられました。
審査の結果、徳島県の阿南高専と東京高専の学生あわせて5人のチームが考えたプランがベスト10に選ばれ、27日は学生たちにサプライズで結果が伝えられたあと、メダルや来年開かれる最終審査会への招待状が手渡されました。
このチームでは、認知症の高齢者のはいかいを防ぐために、AIを活用した見守りシステムを提供するプランを提案しました。
カメラなどを搭載したデバイスを玄関に設置して、外出しようとする高齢者に話しかけ、会話からはいかいのおそれを検知した場合は、家族などに通知するということです。
チームのメンバーで阿南高専の二宮石太郎さんは「ほっと安心する気持ちとここからが本番だという身の引き締まる思いです。コンテストを通じて認知症のはいかいの課題を知ってもらえたらありがたい」と話していました。