家電データで高齢者見守り 医大発ベンチャー提供 電力使用状況を分析 異変、早期に察知 /山梨

2025年11月08日毎日新聞


 炊飯器や掃除機、テレビなどの電力使用データを個別に分析し、高齢者の生活に異変がないかを遠隔で見守るサービスを医大発ベンチャーが提供している。家電ごとの使用状況から生活習慣の変化を把握し、食欲減退や不眠、認知症などの前兆を早期に察知するのが狙い。北海道沼田町など6自治体が導入または導入に向け実証実験をしている。

 サービスを提供しているのは、奈良県立医科大発のMBTリンク(東京)。家電ごとに電力使用状況を示すデータの波形が異なる点に着目した。測定する小型センサーを活用し、自宅などにある分電盤に設置した。約10種類の家電のデータを分析し1分間に1回サーバーに送信する。