遠方に住む親の安否が簡単にわかる! AI見守り会話ロボットほか「家族の見守り」をしてくれる最新サービス
2025年09月29日週刊現代
「久しぶりに帰省したら、親の衰えを感じて不安になった」「心配で親に電話しても、出てくれない……」そんなときは、スマホでいつでも簡単に安否確認ができる最新サービスを使ってみよう!
一人暮らしの親と防犯
ただ、室内にカメラを設置すると何だか監視されているようでイヤだという人も多いだろう。その場合には、家の外に付ける防犯カメラやドアベルという選択肢もある。前出の和田氏が解説する。
「近年では高齢者を狙う詐欺事件が多発しています。特に退職金を貯めている70代は狙われやすいので、防犯のためにカメラをつけるのもよいでしょう。朝刊を毎朝取りにいく親の姿を検知し、子供のスマホに通知してくれるサービスも人気です」
面白いのは、スマホで来客対応ができるRing Battery Doorbell(Ring)。訪問者が親の家の呼び鈴を鳴らすと、子供のスマホにも来客通知が届き、子供がそのままスマホで訪問者とビデオ通話できる。インターフォン型のドアベルの設置は、玄関扉に両面テープで張り付けるだけだ。
突然、自宅に強盗が押し入ってくる闇バイト事件を機に、販売数が'23年比で約7倍に増えたのはSecual Home(セキュアル)だ。外出時に、窓やドアに貼り付けたセンサーが振動や開閉を検知すると、大音量のブザーが鳴って侵入犯を威嚇。同時にスマホへ通知するので、離れた場所にいても警察へ通報できる。
「住人の不在を狙う侵入犯への対策だけでなく、住人に素早く金品の在り処を聞きだし犯行を終えたい強盗犯にも対応できるよう、モード切り替えが可能です」(広報担当者)
もちろん、緊急時に遠方に住む親の元にすぐに駆けつけてほしい場合もある。そんな時、月額約5000円と少々高額にはなるが、24時間365日、25分以内に警備員が駆けつけてくれるセコム・ホームセキュリティなどの警備会社のサービスはありがたい。
AIを活用した会話サービス
近年の技術の発達は、見守られる人の精神的な安心も生む。一人暮らしの高齢者の話し相手になってくれるのは、性格統計学とChatGPTを融合させたAI見守り会話サービスのMaMo.(ジェイバン)だ。
代表取締役の稲場真由美氏によれば、「同じ話を何度しても嫌な顔をしないため、高齢者は安心して話せる」「母親の会話内容や履歴が随時届くので安心」などの声が届いているという。
今後、AIによる見守りサービスが増えるだろうと話すのは、前出の和田氏だ。
「AmazonのEchoシリーズなど、AIと話せるカメラ付きスピーカーは、家電とつなげると、テレビのチャンネルを変えたり、冷暖房を遠隔操作したりできます。
近いうちに『〇〇さん、朝食はさっき食べました。その時の写真はコチラです』と、AIが認知症の親の面倒までみてくれるようになるでしょう」
ここで紹介したサービスはどれも安心な暮らしを担保してくれる。ぜひ一度検討してみてはいかがだろうか。