七尾 高齢者見守りにAI活用へ 高校生が事前の聞き取り調査

2025年09月24日NHK石川


能登半島地震で被災した七尾市の田鶴浜地区では、仮設住宅などに住む高齢者の孤立を防ぐため、AI=人工知能を活用した見守り活動を計画していて、必要な支援策を検討するため、地元の高校生たちが高齢者に聞き取り調査を行いました。

七尾市の田鶴浜地区は、能登半島地震で自宅が被害を受けて仮設住宅などで1人暮らしする高齢者が増加していて、見守り活動の強化が課題となっています。

地区の地域づくり協議会では、今後、見守り活動にAIを活用する計画で、県立田鶴浜高校の衛生看護科の3年生30人あまりが、在宅看護の実習の一環で、事前のアンケート調査に協力することになりました。

24日、高校生たちは班に分かれて高齢者の住宅をまわり、外出の頻度や友人との交流があるかなど、いまの生活状況を聞き取っていました。

調査した女子生徒は「実際に訪問してわかることもあり、高齢者の今の情報を知ることができよかったです」と話していました。

協議会では、今後、地域全体にネット環境を整備したいとしていて、今回の調査結果も参考に必要な支援策を検討し、AIが高齢者に地域行事への参加を提案できるようにするなど見守り活動に役立てていくことにしています。