北九州市とNPO法人「抱樸」が孤独・孤立対策で連携
2025年08月25日NHK北九州
北九州市と、生活困窮者の支援を行っているNPO法人が協定を結び、孤独・孤立対策などに連携して取り組んでいくことになりました。
北九州市のNPO法人「抱樸」は、長年にわたって経済的に困窮している人や孤立状態にある人などに、仕事や住宅を準備するといった「伴走型」の支援を行っています。
北九州市では、単身世帯が4割を超えるなど1人暮らしの高齢者が増えており、市は孤独・孤立対策を強化しようと、このほど、法人と協定を結びました。
協定では、法人がネットワークやノウハウを市に共有し、市はICTを活用した見守りシステムなどを備えた住宅の確保を進めるとしています。
また、法人は、小倉北区の「工藤会」の本部事務所跡地に、生活に困窮した人が一時的に暮らせる部屋などを設けた福祉施設の建設を進めていますが、市は法人と協力してさまざまな人が日頃から過ごせる居場所となるよう後押しする施策を検討していくということです。
NPO法人の奥田知志理事長は「より責任が重くなったと感じます。互いの得意な部分を組み合わせて、他の都市のモデルになればと思います」と話していました。
武内市長は「孤独や孤立の問題にギアを入れて一緒に取り組んでいきたい」と話しています。