JR西日本 生成AI活用 新システム開発へ 新規事業目指す

2025年08月22日NHK関西


JR西日本は、鉄道事業で培ってきた技術を生かし、新たなビジネスへとつなげようと、生成AIを活用した画像解析システムの開発に着手し、製造現場やサービス業などへの展開を目指していることを明らかにしました。

JR西日本ではこれまで、自社でAIを搭載したカメラを開発し、駅構内や列車の運行の異常などの検知に役立てていました。

こうした技術を生かし、新たなビジネスにつなげようと、生成AIを活用した画像解析システムの開発に着手し、実証実験にも乗り出すことを明らかにしました。

新しいシステムは画像だけでなく さまざまな言語も学習したAIを搭載し、あらかじめ識別したい人や物を設定しなくても、周囲の状況などから高い精度で異常を検知できるようになるということです。

会社では再来年(2027年)の実用化を目指していて、鉄道事業以外の製造現場や商業施設、高齢者の見守りなどへの展開をはかりたいとしています。

JR西日本の倉坂昇治 社長は「列車が安全に走ることや労働災害をなくすことへの活用を前提としたうえで、あらゆる産業の現場で効果的に使ってもらえるよう開発を進めたい」と述べました。