セコム、4〜6月純利益1%増 警備事業の値上げ奏功
2025年08月08日日経新聞
セコムが8日発表した2025年4〜6月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%増の249億円だった。主力の警備事業は値上げが奏功して好調だった。米国子会社が運用するファンドの運用益が大きく減少して経常利益は4%減ったものの、その分非支配株主に帰属する利益も減って最終増益となった。
売上高は6%増の2879億円と、4〜6月期として過去最高となった。営業利益は10%増の322億円だった。
主力の警備事業の売上高は7%増の1605億円。高齢者への見守りや体感治安悪化による家庭向け警備サービスへの需要を取り込み、国内外のセキュリティー契約件数は2%増の383万件だった。
防災事業の売上高は6%増の351億円、営業利益は58%減の2億5100万円だった。子会社の能美防災が消火設備に関する大型案件を受注。売り上げ増に貢献するも原価率が上がり、採算が悪化した。
26年3月期通期の業績見通しは据え置いた。売上高は前期比4%増の1兆2510億円、純利益は4%減の1034億円を見込む。