出雲市 高齢者の見守り活動にAI活用 実証実験へ
2025年06月23日NHK島根
出雲市は、高齢者を見守る社会福祉協議会の職員の負担を軽減しようと、来月からAI=人工知能を活用して高齢者に電話をかける実証実験を行うことになりました。
出雲市では、介護が必要となる手前の状態の高齢者に対し、社会福祉協議会の職員が、1か月に1回電話して、運動しているかどうかや、デイサービスの利用状況などを聞き取り、記録や報告書を作成して、見守り活動に活用しています。
市は、電話をかける社会福祉協議会の職員の負担を軽減しようと、来月から、実証実験を行うことになりました。
東京のIT企業が提供するAIのシステムを使い、市内のおよそ60人の高齢者を対象に1か月に数回、決まった時間に電話をかけ、自動音声で、運動しているかどうかや、デイサービスの利用状況などを聞き取ります。
高齢者が電話で回答した内容をAIが音声や文字で記録し、報告書の案を作成するということです。
市は、実証実験で、実際に負担軽減につながるかどうかや高齢者の満足や安心につながるかどうかなどを検証し来年度から本格的に導入することを目指しています。
出雲市医療介護連携課の板井隆三課長は「実証事業を通じて高齢者の方に理解いただき、支援業務の担当者や事業者に負担のない形でサービスを提供できれば」と話していました。