七尾 田鶴浜地区 仮設住宅の高齢者見守りにAI導入へ

2025年05月29日NHK石川


能登半島地震で被災した七尾市の一部の地域では、仮設住宅などに住む高齢者の孤立を防ぐためAIを導入した見守り活動の実現に向け準備を進めています。

七尾市田鶴浜地区では能登半島地震で自宅が被害を受け、仮設住宅で1人暮らしをするお年寄りが増加していて高齢者の見守り活動の強化が課題となっています。

こうしたなか、地区の地域づくり協議会では、見守り活動にAI=人工知能を導入することを決め、28日夜、協議会メンバーへの説明会が開かれました。

この中で、地区のAI導入に協力する七尾市のDXアドバイザー、増田光弘さんが地域全体にネット環境を整備しAIが住民に地域行事への参加を提案できるようにすることや家庭内の端末を通じてラジオ体操などのイベントに参加してもらい、参加状況を遠隔で確認し見守り活動に役立てていく計画などを説明しました。

協議会ではことしの夏にも仮設住宅の集会所で、高齢者などを対象にAIを導入した端末に触れてもらう体験会を開くことにしています。

田鶴浜地区地域づくり協議会の伊藤昇さんは「AIは地域に元気を取り戻す材料になる。まだ計画は原石の段階なので意見を出し合い取り組んでいきたい」と話していました。