負債は2社で約1億6000万円見込む 軽井沢町のITコンサルタント会社と岡谷市の介護サービス会社が破産手続き開始

2025年04月09日FNNプライムオンライン


民間の信用調査会社「東京商工リサーチ」によりますと、「軽井沢ITセンター」(長野県軽井沢町)と「ヘルスセンター・メディカルタウン」(長野県岡谷市)の2社が4月4日、長野地裁から破産開始決定を受けたことがわかりました。

軽井沢IT経営センターは2012年設立で、ITを利用して主に長野県内の企業への経営コンサルティングを軸に事業を展開し、売上げ・販路拡大や人材育成、補助金・助成金支援などのほか、高齢者見守りシステム、浄化槽管理システムやオフィス家具等の販売も行っていました。

長野県内の中小企業を中心に地盤を形成し、一時は長野市内にもオフィスを設けるなど2016年10月期には売上高1億7100万円を計上していました。

しかし、2017年10月期には売上が2600万円まで減少するなど業況は不安定で、2014年10月期からは債務超過に陥っていました。その後は高齢者向けの配食サービスを開始するなど徐々に売上げは回復し、2024年10月期には8700万円の売り上げを計上していました。

一方のヘルスケアセンター・メディカルタウンは、山ノ内町でサービス付き高齢者住宅の介護施設を運営し、2024年8月からは事業譲受されていました。しかし、人件費や光熱費の高騰などにより収益性に乏しく、資金繰りは限界に達し先行きの見通しが立たなくなったことから、2社とも事業を停止し破産を申し立てたということです。

負債は2社合計で約1億6000万円にのぼると見られています。