札幌でAIなどで地域の課題解決につなげる取り組みを紹介

2025年02月14日NHK北海道


AI=人工知能などの実証実験を通して地域の課題解決につなげようという取り組みを紹介するシンポジウムが札幌市で開かれました。

このシンポジウムは国が道や札幌市と共に開き、内閣官房の担当者が取り組みの狙いについて、道内で全国のスタートアップ企業などが行う先進技術の実証実験を支援することで地域の課題解決や技術革新の加速につなげたいと説明しました。

続いて実際の取り組み事例が紹介され、奈良県の大学によるスタートアップ企業の担当者は福祉分野の人手不足が課題となっている空知の沼田町で、高齢者の自宅にある炊飯器や洗濯機などの家電の電力消費量を計測し、体調の変化などを把握する新たな見守りサービスの実証実験について報告しました。

また十勝の上士幌町の町長は、町で進めている中山間地域での荷物の配送をドローンで行う実証実験について、国の規制緩和によって飛行に必要な見張り要員を減らしたことなどで2年間で輸送コストを10分の1以下に減らすことができたと説明しました。

国などは新年度もこの取り組みを継続し、国内外の企業などとの連携を強化する方針です。