オプテージ、高齢者見守り機器を実証 スタートアップと

2025年01月11日日経新聞


関西電力の通信子会社オプテージ(大阪市)は近く、独り暮らしをする高齢者向けの見守りサービスの実証実験を始める。スタートアップのシーマン人工知能研究所(東京・新宿)などと組み、同社が開発中の見守り機器にオプテージの格安SIMを提供する。

同機器は両手におさまるほどの大きさで、カメラやスピーカーなどを備える。人工知能(AI)を活用し、高齢者と自然な会話をしながら、食事や服薬の状況などを遠隔地の家族や訪問介護事業者に共有する。実証実験は福島県川俣町で2月まで実施し、サービスにかかるコストや通信状況を調べる。

オプテージはモバイル通信技術を使った新規事業の創出に力を注ぐ。あらゆるモノがネットにつながるIoTは成長を期待できる有望領域の一つとみている。