LIMNO端末使い福島で実証 高齢者見守り支援サービス
2024年12月03日日本海新聞
LIMNO(鳥取市)が開発したタブレット端末を使用した高齢者見守り支援サービスの実証実験が2日、福島県会津若松市で始まった。同社の端末を高齢者宅に配置し、使用感などを検証する。同社が自治体と連携して実証実験に取り組むのは鳥取市に次いで2例目。
会津若松市で活用される住民向け情報通信システム「ささえiコミュニティ」を使用した実証実験で、同システムを提供するアイラ(東京都)が主体となり結果を検証する。日本郵便(同)とNTTコミュニケーションズ(同)もアプリ提供などで参加。システムを通じて、離れた場所に住む家族や自治体が高齢者の生活状況などを確認する。
LIMNOが提供する端末は10インチの大画面で、高齢者の使いやすさを重視し、土台一体型で縦置きや平置きに対応する。NFC(近距離通信)カードリーダーやカメラ、照度・人感センサーも備えた。来年3月31日まで、高齢者宅10世帯で使用される。
同社の土橋勉COO(最高執行責任者)は「実証の第1弾は鳥取市だが、全国にも同様の地域課題がある。鳥取発の端末で地域の課題が解決できれば」と期待した。