冷蔵庫の開閉で1人暮らし高齢者の見守り 加西

2024年09月02日NHK


1人暮らしの高齢者などが冷蔵庫のドアの開け閉めした記録を、離れて暮らす家族に知らせ、遠隔で見守ることができるサービスを加西市が始めました。

加西市がことし7月から導入したのは冷蔵庫のドアの開け閉めを記録して、離れた家族に共有する見守りサービスです。

東京の民間企業が開発した専用の端末を高齢者などの自宅の冷蔵庫に取り付けると、ドアの開け閉めをした時間や周辺の気温などが記録され、そのデータが家族のスマートフォンのアプリに送られる仕組みです。

離れて暮らしていても生活リズムを確認することができ、長時間、冷蔵庫の開け閉めがない場合にはアプリに通知が送られます。

対象は、▽加西市内に1人で暮らし、▽離れた場所にアプリを通じて見守ってくれる人がいる、▽65歳以上の高齢者または障害者です。

端末の代金と月々の利用料は市が負担し、希望する市民は無料でサービスを利用できるということで、市によりますとこうした取り組みは県内で初めてだということです。

加西市長寿介護課の久斗真衣さんは、「このサービスをきっかけに、1人暮らしの高齢者などと離れて暮らす家族が関わりを持ち続け、お互いに安心して生活できる環境を整えてもらいたい」と話しています。