通信できる電球で独居高齢者らを見守り 岩泉町社協が支援事業
2024年05月31日岩手日報
岩泉町社会福祉協議会(植村敏幸会長)は本年度、独居高齢者らの見守り支援事業「ふるさとあんしんねっと」を始める。家庭の電球1個を、通信機能を備えた「ハローライト」に交換するだけで、離れて暮らす家族が異変に気付けるヤマト運輸のサービスを導入。依頼すれば同社スタッフが代理で訪問することも可能で、民間事業者の力を活用して要配慮者の安心な暮らしをサポートする。
町内に暮らす65歳以上の1人暮らしの高齢者や障害者らが対象。家のトイレや洗面台など、毎日使う場所の電球を専用の「ハローライト」(口金サイズ26ミリ)に付け替えるだけで利用できる。
電球にオン・オフの動きが24時間ないと「異常」を検知し、事前に設定した家族らの連絡先にメールで通知。すぐに駆け付けられない場合は、ヤマト運輸の窓口に依頼し、スタッフに訪問してもらうこともでき、1人暮らしの不安解消につなげるサービスだ。
6月1日に受け付け開始。本年度は先着20人を対象とし、町社協が1年間の利用料(約1万3千円)を負担。希望すれば、町シルバー人材センターによる墓の清掃や花のお供えも有料で受け付ける。
詳細は1日に町社協のホームページに公開する。申し込みと問い合わせは地域福祉課(0194・22・3400)へ。