タイ・セコム、高齢者向けの新サービス発売

2024年04月09日アジア経済ニュース


警備大手セコムのタイ現地法人タイ・セコム・セキュリティーはこのほど、高齢者向けの新サービスの販売を開始したと発表した。核家族化が進むタイの在宅介護市場の需要拡大を見込み、1人暮らしの高齢者を見守るサービスを提供する。

新サービスの名前は「スマート・セキュリティー・ケア」。既存の監視カメラ(CCTV)による24時間体制の見守りや、盗難・火災検知時の警察や消防、家族との連携サービスの他に、薬箱にセンサーを搭載することで、離れた場所で暮らす家族の健康を管理することができるのが特徴。

タイ・セコム・セキュリティーは、都市部への人口の流入や犯罪の増加により、セキュリティーサービスに対する需要が高まっていると説明。高齢化社会への急速な移行で、ライフスタイルも変化しており、高齢者向け市場への参入を決めた。

社会開発・人間安全保障省によると、2022年末時点でタイの60歳以上の高齢者は1,300万人で、人口比率の20%に当たる。うち10%の高齢者は1人暮らしで、4.6%は高齢者のみの世帯だという。