水道メーター検針でひとり暮らしのお年寄り見守り協定

2024年03月14日NHK鳥取


ひとり暮らしのお年寄りの見守りにつなげようと、米子市や境港市などは、水道メーターの検針で家庭をまわる企業と協定を結びました。

協定を結んだのは、上水道を一体で管理する米子市・境港市・日吉津村の3つの自治体と鳥取県、それに4月から水道メーターの検針などを請け負う民間企業です。

協定では企業の担当者が、水道メーターの検針や料金の徴収で家庭をまわる際に、メーターが回り続けて使用量が異常に多かったり、郵便物がたまったりしていた場合、速やかに自治体に連絡し、ひとり暮らしのお年寄りの見守りにつなげます。

鳥取県内の自治体はこれまで、宅配業者や新聞販売店など82の事業者と同様の協定を結んでいますが、水道メーターの検針を委託する企業と協定を結ぶのは初めてです。

協定を結んだ「ヴェオリア・ジェネッツ」の久我幸路 中・四国支店長は「2か月に1回の検針で、地域のほぼ全世帯を回れるので異変に気付きやすい。ひとり暮らしの高齢者への声かけも意識して、見守りに貢献したい」と話していました。

米子市福祉保健部の塚田容子部長は「高齢者の見守りは行政だけではできないので、地域に加えて、民間の事業者とも連携していきたい」と話していました。