ソニーグループ、開発中の介護ロボットを都内で展示
2023年11月21日日経新聞
ソニーグループは21日、開発中の介護ロボットを22日から日本科学未来館(東京・江東)で常設展示すると発表した。介護施設での見守りや入居者とのコミュニケーションに役立つロボットとして認知度を高める。
ロボット名は「HANAMOFLOR(ハナモフロル)」。子どものような親しみやすい外観が特徴で、高さは83センチメートル、重さは約20キログラム。高齢者が1人になりがちな介護施設のリビングなどでの利用を想定する。
あらかじめ設定したプログラムに沿って簡単な会話やクイズなどができる。体温の計測や入居者の家族への電話取り次ぎも可能だ。
独自の顔認識と発話の技術を搭載する。相手の反応を確かめてから対話することで、認知症の症状がある人とのコミュニケーションも取りやすくした。
ハナモフロルは2019年に川崎市内の特別養護老人ホームの協力を得て開発に着手し、実用化に向けて実証実験を続けている。今後の商用化や量産は未定としている。