コンセントに差し込むだけで見守りできる、auの新しいIoTデバイスを使ってみた

2023年09月12日ケータイWatch


 9月に入りましたが、つい先日まで弊家の子どもたちは夏休み。在宅ワークで一緒に家で過ごしていた昨年までと違い、たまに筆者が出社する日には子どもたちだけで留守番していました。もう中学生なので、戸締まりはしっかりするし、危険な行動を取ることもありません。留守番をさせても大丈夫だろうと思っていたものの、連日の猛暑の中で、エアコンもつけずに一日中ダラダラしていることがある始末。戸締まりをしっかりする分、別の意味で危険で不安になってしまいました(ちゃんとエアコンをつけるように指導しました)。

 そんな折、ケータイ Watch編集部からお声がけを頂き、試用させていただくことになったのが、今回ご紹介するKDDIの「かんたん見守りプラグ」です。一見してよくあるスマートプラグのように見える本製品は、家庭向けIoTサービス「au HOME」や「with HOME」と連動して、気温や湿度、人の動きや部屋の明るさ、コンセントを使用している電化製品の稼働状況などを見守れるデバイスになっています。

 筆者はこの手のデバイスの初期設定に何かとつまづきがちなので、本製品の設定の簡単さに、まず好印象を持ちました。セットアップは、au HOMEアプリからデバイスの追加を選択し、機器本体のQRコードを読み取るだけ。本体にSIMカードを内蔵しており、デバイス単独でインタネーネットに接続できるようになっているので、あとはプラグをコンセントに差し込めば自動的に連携が完了します。あまりに簡単で感動してしまいました。

 本製品では、人の動きを検知する"行動検知"と、室温・湿度を検知する"熱中症リスク"の2種類を検知して見守りできます。このうち"行動検知"は、「動きがなかったら」通知する"ご家族の見守り"と、「動きがあったら」通知する"おうちの見守り"のいずれかを選択します。前者は高齢者の見守りなどに、後者は家の防犯のために活用できるようです。なお、異常を検知してもすぐに駆けつけられない場合に備えて、「セコム駆けつけサービス」と別途契約して連動できるようになっていました。

 筆者は"おうちの見守り"を選択し、子どもたちの勉強部屋にこの装置を設置して見守りをしてみることにしました。見守りの状況はau HOMEアプリから確認できます。時系列で室温・湿度と、人の動きがあったかが表示され、熱中症リスクが「厳重警戒」になったり、人の動きがあると、アプリから通知が届きます。これで、子どもたちが宿題をちゃんとしているか、暑いままの部屋で過ごしていないか見守る目論見でした。

 結果として親がいない日、子どもたちはエアコンのついた寝室やリビングでダラダラしているだけという事実が判明しました。まるで進歩していない……。ちなみに家には猫がいるので、動きを検知していちいち通知を送ってくるのではと不安だったものの、猫の動きが活発になる夜にも通知はなかったので、猫程度の大きさのものの動きは、検知してもいちいち通知したりはしないようです。

 今回は家にいる子どもたちを見守りましたが、家族が全員で出かけるときには設定を変更して玄関に設置すれば防犯用途になりますし、Wi-Fi環境がなくても設定できる強みを活かして、離れて暮らす高齢の両親の家に設置するのも良さそうです。お手軽な見守りデバイスとしてオススメできる一品です。