見守りロボ高齢者和ます 川崎の特養
2023年06月03日読売新聞
川崎市多摩区の特別養護老人ホーム「よみうりランド花ハウス」がソニーグループと共同で取り組んでいる子ども型見守りロボットの実証実験が2日、報道陣などに公開された。ロボットの名は「HANAMOFLOR(ハナモフロル)」で、愛称「はなちゃん」。身長83センチの愛らしい姿で施設利用者にゆっくり近づき、検温したり唱歌を一緒に歌ったりしていた。
共同研究は2019年開始。「見守り役をもっと増やせたら」といった現場のニーズを基にロボットを試作し、施設利用者と接する実証実験を重ねて改良している。この日、はなちゃんと「 朧おぼろ 月夜」を歌った男性(95)は「ああ、よかった」と満面の笑み。「お口の体操」を行った女性(80)は「ありがとう」とはなちゃんに手を振っていた。
施設長の橋本政彦さんは「現場のサポーターとして役に立てるものに近づいている」と期待していた。