高齢者世帯をICTで見守る実証実験 会津美里町
2023年05月19日NHK福島
高齢者世帯を、自治体などが、ICT=情報通信技術を活用して見守る実証実験が、福島県会津美里町で行われています。
この実験は、会津美里町が町内で増える高齢者を見守る仕組みを検討しようと、日本郵便と連携して今月15日から始めました。
「AIスピーカー」とインターネット回線で接続する、日本郵便が開発したアプリを活用して、町や離れた場所で暮らす家族が見守る仕組みです。
高齢者の10世帯が参加し、各自宅に「AIスピーカー」とタブレット端末が設置されました。
スピーカーと端末を通じて、「体調はよいですか」などの呼びかけが動画と音声で行われ、応答がない場合には町に異常を知らせるメールが送られます。
また、服用している薬の飲み忘れがないよう決まった時間に呼びかけたり、呼びかけへの応答で薬を飲んだかどうかを記録するほか、離れた家族とお互いの顔を見ながらビデオ通話もできます。
実証実験は、来月14日まで行われ、町は、高齢者の生活になじむかや、見守りの効果を検証することにしています。
実験に参加する69歳の男性は、「便利です。町役場にもつながっているので安心です」と話していました。
会津美里町健康ふくし課の渡部朋宏課長補佐は、「高齢者の増加が予想され、実験を通して各地の高齢者の見守りができる仕組みを作っていきたい」と話していました。