市が安否確認センサーを無料貸与 高齢者の見守り強化【宇部】

2023年05月13日宇部日報


 宇部市は高齢者らの見守り安心コールサービスで、今年度から安否確認センサーを無料で貸し出している。サービスの利用促進を図るとともに、高齢者やその家族の安心感につながる体制を強化する。

 センサーは在宅時の動きを赤外線で検知し、一定時間以上活動がないと感知した場合に自動で受信センターに通報する仕組み。市は2016年度からボタン一つで受信センターにつながる緊急通報装置を高齢者らに貸し出す見守り安心コールサービスを実施しており、有料オプションとして安否確認センサーを月額495円で貸し出していた。

 対象は一人暮らしの65歳以上の高齢者らで、見守り安心コールサービスの固定型緊急通報装置を利用している人。

 高齢者総合支援課によると、センサーの利用者は3月末現在で176人。市内では一人暮らしの高齢者が増加傾向にあり、見守り体制の強化を求める声が上がっていた。センサーの貸し出しが無料となり、見守り安心コールサービスに関する問い合わせは通常の3、4倍になったという。

 同課の又野裕司係長は「住み慣れた地域で暮らし続けられるよう高齢者や家族の安心につながれば。サービスのさらなる認知度向上にも期待している」と話した。
 見守り安心コールサービスの月額利用料は介護保険料階層によって異なり、無料から800円となっている。受信センターはALSOKあんしんケアサポートが運営。オペレーターが24時間体制で緊急事態への対応や相談を受け付ける。健康状態の確認などを目的に、月1回の電話連絡も行う。

 サービスの申し込みは申請書に必要事項を記入し持参か郵送で〒755―8601常盤町1―7―1、市高齢者総合支援課(電話34-8302)に提出する。申請書は同課などに設置。市のホームページからもダウンロードできる。