象印、ポットで高齢者安否確認 空だきや未使用通知も

2023年03月14日日経新聞

 

象印マホービンは14日、離れて暮らす高齢者などの安否を電気ポットを通して確認できる「みまもりほっとライン」サービスを拡充すると発表した。遠くで暮らす家族に電源投入や給湯などのポットの使用状況をメールで知らせる機能に加え、新たに空だきや未操作時間を通知できる機能も搭載した。高齢者らが「監視されている」ような圧迫感を感じなくてすむという。

5月10日から新サービスの提供を始める。利用者は通信設定などの初期費用(5500円)と月額サービス利用料(3300円)を支払い、象印から無線通信機を内蔵したポットをレンタルする。遠隔に住む家族などにはポットの使用状況などを知らせる電子メールが1日3回届くほか、専用ウェブサイトからも確認できる。

象印は2001年からIoTを活用したみまもりホットラインサービスを始めた。これまでの利用者数は累計1万3千人を超える。現在は電気ポットのみで対応しているが、今後は電気ケトルや炊飯器、空気清浄機などにも広げ、高齢者の見守り以外でのサービス展開も検討する。