電球使い高齢者見守り 奥州市がデジタル技術で「モデル事業」
2023年02月04日岩手日報
見守り事業は北股、南股両地区の1人暮らしや高齢者のみの世帯が対象で、昨年12月に一部運用を開始。現時点で20戸以上が参加し、順次設置を進めている。洗面所に電球を取り付けた同市衣川の高橋恒子さん(76)は「普段は隣人に助けられているけれど心細い時も多い。常に見守ってもらえるのはうれしく、ありがたい」と話す。
奥州市は、衣川地域の4地区でデジタル技術を使って暮らしの安心につなげる「小さな拠点づくりモデル事業」に取り組んでいる。2022年度は、高齢者宅に通信機能を内蔵した発光ダイオード(LED)電球を設置する見守り事業に着手。長時間の点灯や消灯を感知すると、専用のアプリで家族や地域住民に通知する仕組みで、効果を検証し、他地域への拡大を図る。